2016年3月20日日曜日

お店紹介 第二回 みずどり / 大阪 梅田

 Photo©Mizudori
看板                

お店紹介第一回から少し時間が開いてしまいましたが、第二回は「みずどり」です。
大阪梅田で常時約30種類の銘酒を揃えていてグラス1杯700円から、朝まで日本酒の飲めるお店。。。それだけでも行ってみたくなりますが、その上店主さんはなかなかのグラスのコレクターでもありす。

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入り口ドア

「ちょっと入りにくい」と多くの人がコメントしている鉄のドア。
入りにくいお店って一度入って心地よいと思えると、どこよりも心地よい場所に変わる、
と思うのは私だけではないでしょう。
このドア引き戸です。開き戸だと思って押したり引いたりしてると入店を断られることがあるのでご注意を!


初めてご購入いただいたのは二年以上前バカラのバンブートルのシャンパンクープでした。ヤフオクではウオッチリスト入りさえ少数な不人気品だったのですが、言葉にしにくい温もりがあり愛着の湧く品で私個人は大好きなグラスでした。入札頂いただけでも「見る目あり」と思ったのですが、その時に以前の購入品を拝見しブランドにこだわらない良い趣味で「これは玄人!」と思ったのをよく覚えています。
その後バカラのシャトーブリアン、グービュー、エリザベート、ミケランジェロからサン•ルイのタルマ、クリュニーなど色々ご購入頂いています。リクエスト頂いているナルシスとジョゼはなかなか手頃な価格で見つからずお力になれないでいますが。。

勿論、私だけから購入されているわけではなく、グラスではロブマイヤー、ヴァルサンランベール、ビミニ工房、エンポリ、エジンバラクリスタル、ローゼンタール、ホルムガードなどの品々、また陶磁の酒器も揃えていて作陶家の方との共同イヴェントなどもときどき開催されています。


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私が主に扱っているアールデコ期のグラスはノーステムやショートステムが多いので、お買い上げくださる方も茶道をたしなまれていたり和服好きだったり、営業用でお求めになるお店も和食レストラン、お寿司屋さんなどが多いのですが、「みずどり」さんではロングステムのグラスで日本酒をサーブしたり、シャンパンクープでどぶろくをサーブしたりと、グラスの使い方も一際斬新なセンスで本当に感心してしまいます。

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肝心のお酒の方もブログを拝見すると酒蔵訪問や酒造りを体験などもなさっていて、滅多に巡り会えない日本酒、20年物の日本酒古酒、などなど日本酒好きにはたまりません。

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不定休で店が開いているかどうかは当日の店のブログ(http://ameblo.jp/othello-othello-73/)で確認必要。ブログを見る限り臨時休業も少なくないのでご注意を。
電話番号は秘密。
。。というだけでもオーナーさんのマイペースぶりが伺え好感が持てます。
席数はカウンター6席、テーブル8席とこじんまりしていて一人でも気軽に楽しめます。


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カウンターとテーブル合計で14席なのにこのグラスの量。。。凄いですね。



グルメサイトなどでの評判も上々。一部お客様のコメントを抜粋してみました:

•オーダーの後、ゆっくりとお酒のラインナップを見てみると、酸味•辛味が強い今どきのお酒から、古酒まで日本酒ハマり始めの人からディープな人まで幅広く楽しめそうなラインナップ。日本酒好きにはたまらない店だと思います。

•外からは中の様子が一切見えないですし、鉄の扉でかなり入りにくいオーラが出てます。そこを勇気を出して開ける(引き戸です)すごい素敵な空間が広がります。
「え?こんなオシャレなところで日本酒が飲めるの?」って感じです。

•また、酒によって器を変えたりお燗のときに器を温めたりするのはもちろんのこと、酒の注ぎ方も場所に相応しい美しい注ぎ方でした。
そして、ここの店は器がとても素敵なんです。
バカラやロブマイヤーで日本酒を飲ませるんですよ。
本当に器の一つ一つが美しくマスターのこだわりが感じられます。

•そして、日本酒にはやはり料理ですが、お品書きはなく品数少なめです。
しかし、酒飲みの心をわかっいてる酒肴ばかりです。
また、予約をすればしっかりしたコースもやってくれるそうです。

•営業時間は19時開店で翌4時ラストオーダーだそうですが、4時までに滑り込めば大丈夫みたいなので、始発まで飲むこともできます。

•ブログを読むと…オープンまでの道のりも書かれていて…応援せずにはいられなくなりました。
もちろんいいお店だから応援しているんですけどね。
本当にいい店!

•店の雰囲気、酒の選択、種類、酒器どれも一流。毎回イイ酒を勉強させて貰っている。
客を選ぶお店なので、グループで騒ぐ感じだと入店断られる可能性がある。
アンティークのガラス酒器に薄明かりの照明が揺らぐ。心落ち着かせてガブ飲みできる良いお店。
アテは低温調理された河内鴨がオススメ。少々高いけど。毎回ついつい飲み過ぎる・・
ちなみにワインは置かないそうで、理由は「普段ワインを飲むような人もここでは日本酒を飲んでほしいから」だそうです。

Photo©Mizudori

落ち着いた店内
カウンターはモンキーポッドという木材。銘木屋さんまで出かけて決めたこだわりの選択です。


但し、お客様のコメントにもあるように「客を選ぶお店」です。
ブログの注意事項には赤字で

•ボトルや器の取り扱いには従業員も充分な注意を払っております。ボトルや器を乱暴に扱わないでください。
•店内を無断で撮影された場合、直ちにご退店していただきます。必ず従業員に一言お願いします。
•また撮影時は他のお客様や従業員が写らないようにお願いします。
•ネットなどへの無断掲載についてもお断りしております。
•大声や居眠りなどについても店主の判断で注意させていただきます。
•守っていただけない場合、直ちにご退店していただきます。
他にこういうのもあったみたいです。
•日本酒は様々な味や香りがございます。辛さだけで評価される方は他のお店をご利用ください。

色々厳しいのですが、客を選ぶ店というのは良いお店が多いですよね。
私が育った東京の下町根津にも、「こんばんわ」と引き戸を開けるとご主人がジロリと客の顔を見て、うんと頷くまで敷居をまたがせてくれない呑み屋がありましたが、お酒もつまみも美味しくて大好きでした。

みずどり店主さんのブログは臨時休業の言い訳とか、ゆる〜い感じの部分も多く、それもまた面白いのですが、時には真面目にこんなことも、

「ボクは自分の口にするものを流行で選んでしまうって怖いことだと思うんですけどね。
もちろん知らなかった魅力を知るきっかけになるという意味ではよいのかもしれませんが…。
でも、流行りで選んでいる人はその本質はどうでもよくて、ただ流行っているものを選らんだという事実だけで満足しているんじゃないでしょうか。
流行に左右されない本当のお酒の美味しさや楽しさをお客さんに伝えていけたらと思います。」

こういう姿勢、応援したくなります。

私もヴィンテージ、アンティークに凝り始めたのは、古い物って流行と関係ない「古い物って古くならない」というのが実は大切な要因なのです。


その他「みずどりのきき酒二週間」「イベント”彼女と日本酒”」、「日本酒と発酵食品の会」「ちょっと変わったブラインドテイスティングの会」等、イべントも色々あるので是非ちょくちょくブログを見てみてください。

2018年6月追記
先日の地震で心配で状況確認のため上記ブログにアクセスしましたら、見つかりませんでした。
現在はツイッターを主にお使いの様です。
https://twitter.com/umedamizudori



 【開店日時】
  平成24年8月20日
 【営業時間】
  概ね19時~翌5時 ※23時まで禁煙
 【定休日】
  不定休 ブログにて要確認
 【住所】
  大阪府大阪市北区曽根崎2-9-6