2015年5月16日土曜日

アンティーク サン・ルイ リジュー SAINT LOUIS LISIEUX

©Galleria Kajorica




©Galleria Kajorica



バカラのアシッドエッチングのモデルが一世を風靡していた時代の サンルイSt Louisのリキュールグラスで明らかにバカラを意識したアールデコ・スタイルのデザインの中にサンルイのアイデンティティーも感知出来る魅力的で上品なモデルでモデル名はLisieuxです。
1949年のカタログから

Lisieux

このモデルの名前になっているリジューまたはリズィユー (Lisieux)は、フラン ス、ノルマンディー地域圏 、カルヴァドス県の都市。 谷とボカージュ( 畑地や牧草地が垣根で囲まれてい る一帯を示す。ノルマンディーに多い)に囲まれた、 ペイ・ドージュ地方の中心です。 
町の歴史はローマ帝国時代にさかのぼり、旧名はノヴィオマグス(Noviomagus、新 しい市場)で、ガロ=ローマ時代には、ケルト語でnoviio(新 しい)という言葉とmagos(平原、市場など)の複合語で、この地方の流通の中心でした。
いつ頃からリジューと呼ばれるようになったかは不明ですが、語源は昔この地にいたガリア系の一部 族、レクソウィ族(ラテン語表記Lexovii)に由来 するといいます。
ローマ帝国の衰退後、リジューはルーアンの首座大司教の支配下に入り、また度重なるスカンジナビアからの海賊の襲来で司教座は放置された状態だったこともあり、百年戦争では、イギリスの占領下に置かれるなど波乱に富んだ歴史を持ちます。

フランス革命中にカルヴァドス県が誕生すると、郡庁の置かれたリジ ューは同県内のカーン(Cean)の陰に隠れ町の発展は低迷します。中世以来、ノル マンディーの7司教座の町の一つであり続けてきたリジューは、1801 年にその地位を失います。が、1855年にバイユー 司教座と統合さ れ、現在はバイユー=リジュー司教座となっています。 
20世紀になってリジューのテレーズ 信仰が盛んになると、町を囲む丘の上にネオ・ビザンティン様式の サント=テレーズ・ド・リジュー教会が新たに建てられ、再び町は栄えます。
現在この教会はフランス国内では 南仏ピレネー山脈の麓のルルド(Lourdes)に次ぐ国内2番目の カトリック巡礼地となっています。 
サント=テレーズ・ド・リジュー 教会